世界一大きな授業とは、“世界には小学校に通えない子どもや、読み書きができない大人がたくさんいる”ということを私たちは知り、私たちができることを考えよう、という授業です。
この授業は、多くの教育機関で実施され、子どもから大人まで様々な年代の方にワークの中身を変えて、発信されています。
キッズクラブで行った授業は、クイズ3問と、ワーク2つ、振り返りシートを書いてもらう授業でした。
何が始まるんだろう・・・・。という表情で真剣に聞いていました。 |
正解はB、12人に1人(およそ5800万人) |
小学校に通えない理由はたくさんの意見がでました。「お金がない!」「お母さんがいない!」「戦争してる!」「学校が近くにない!」どれも正解です。他にも教師がいない、働かなくてはいけないなどの理由があります。
正解はB、6人に1人(およそ7億8000万人) |
次に、読み書きができないとどんなことに困ってしまうのか体験するワークをしました。
A:毒(ネズミ用)、B:熱冷まし、C:栄養 |
みんなはA!B!C!とそれぞれ選んでくれましたが、理由を聞くと、「なんとなく。」「わかんない。」とやはり文字からの情報は一切無く、勘で選んでいました。
Aは「ネズミ用の毒」と 書いてあったのを知ると、「えー!毒ー!?」「死んじゃうよー!」とまさかの答えに驚きの声があがっていました。(ワークでは、水、砂糖水、お茶を使用しました。)
字を読むことが出来ないと、命の危険もある、ということがワークを通してわかりました。
2つ目のワークは、お金の量をテープの長さで比較しました。
①世界中の子供が1年間学校に通えるために必要なお金⇒13cm(1兆3000億円)
②世界中のゲームをつくるお金⇒63cm(6兆3269億円)
③世界の戦争などに使われるお金⇒1700cm(177兆円)
「ながー!」「すごいいっぱい!」と①②に比べてあまりにも長いテープをみんなで協力して伸ばしていきました。
部屋を一周してしまうほどの長さでした |
「かわいそう」「心配だ」「こわい」「かなしい」そんな気持ちだと答えてくれるお友だちが多かったです。また、「自分には関係ない」と答えたお友だちは0人でした。
この「世界一大きな授業」を通して、ひとりひとりが何かを感じ、遠い国のお友だちに対して、気持ちを向けてくれました。
おまけで、毎年行っている平和に向けてのメッセージ「平和のハト」も希望者が書いてくれました。昨年よりもたくさんのハトが木にとまっています。
「戦争がない国がいい」「みんなにこにこ」などと、あまり考えることの少ない「平和」について、それぞれが一生懸命描いてくれました。キッズクラブにお越しの際に、是非ご覧ください。