自分とは異なった生活をおくっている人を知る、気にかける、理解する、そして、私たちに何ができるだろう、と考えるきっかけとなるようなプログラムを行いました。実施内容は主に4つです。
①9月8日(月)~19日(金):事前学習
はじめに「ハンディキャップってなに?」「バリアフリーってなに?」と問いかけをしてみると、「聞いたことがない」「知らない」という回答が多く出ました。しかし、私たちの身の回りにあるバリアフリーを写真で紹介すると、「見たことある!」「知っている!」と反応が返ってきました。
①9月8日(月)~19日(金):事前学習
はじめに「ハンディキャップってなに?」「バリアフリーってなに?」と問いかけをしてみると、「聞いたことがない」「知らない」という回答が多く出ました。しかし、私たちの身の回りにあるバリアフリーを写真で紹介すると、「見たことある!」「知っている!」と反応が返ってきました。
後半になると「音のなる信号機みつけた!」「エレベーターに低いボタンがあった!」と日頃は意識して見ないものを意識的に探し出し、子どもたちからたくさん紹介してくれました。
発見したバリアフリーに自分の名前を記入してもらいました。 |
②22日(月):体験車椅子体験
泉区の社会福祉協議会の職員の方と、ボランティアの方々を招いて、車椅子体験を行いました。車椅子の種類の違い、広げ方と畳み方、乗り方などの説明を受けてから、実際に車椅子に乗りました。体育館にポールやマット、踏切板を使って凸凹道や、曲り道、坂道を再現し、車椅子で通ることや、お友だちが乗っている車椅子を押して介助をする体験もしました。
高齢者が感じやすい、身体の動かしづらさや視覚のぼやけを、重りのついたベストや、手足の関節を制限するサポーター、半透明のレンズが入ったゴーグルを着けて体験しました。
階段の上り下り、ペットボトルのふたを開けて注ぐ、新聞チラシや雑誌を見るなどは、普段はスムーズにできますが、高齢者疑似体験中の身体ではとても時間がかかり、動きづらそうにしていました。介助する方も、どう介助するか迷いながらも、疑似体験中の相手のペースに合わせて、ゆっくり歩いてサポートしていました。
④29日(月):高齢者施設訪問
西が岡小学校から徒歩15分ほどの場所にある、特別養護老人ホーム「めぐみ」を訪問しました。施設見学や、一部の利用者が摂る食事の試食、様々な種類の車椅子に乗る体験をしました。舌だけですりつぶすことができるソフト食や、とろみがついた飲み物などを試食すると、子どもたちはいつもの食事と見た目も味も違っていたので、とても驚いた様子でした。
体験の後は、子どもたちから利用者のみなさんに歌、ダンスや、ペープサート人形劇を披露しました。利用者さんから大きな拍手をいただき、子どもたちの発表をとても喜んでくださいました。
今回のハンディキャップ理解プログラムを通して、子どもたちそれぞれがいろいろなことに気づき、感じ、考えてくれました。
「困っている人を見つけたら、今度から手伝ってあげたい。」という声もあり、“ハンディキャップをもつ方へ自分自身ができること”も探し出してくれました。
この経験から、自分とは異なる生活を送る人を知り、気持ちを考え、行動するきっかけになったら嬉しく思います。